京都の醍醐寺准胝堂(だいごじじゅんていどう)
実は西国札所である醍醐寺准胝堂は落雷により焼失してしまい今はその姿はありません。
現在は醍醐寺の観音堂が西国札所となっています。
醍醐寺は、かの豊臣秀吉がお花見を楽しんだことでも有名なお寺。
春は「醍醐の花見」として桜の名所になっています。
初夏の6月は眩しいくらいに新緑が綺麗でした
台風で焼失した醍醐寺准胝堂について
醍醐寺は醍醐山の山奥に上醍醐、ふもとにひろがる下醍醐からなります。
西国第十一番札所の准胝堂は上醍醐にありましたが2008年8月の台風の折の落雷によって焼失。
(在りし日の准胝堂:出典Wikipedia)
(観音堂は2021年時はコロナで一時閉鎖に。現在は解放)
ご本尊の准胝観音も残念ながら焼失してしまい、現在は分身の観音様が醍醐寺の観音堂にお祀りされています。
西国御朱印も観音堂で拝受します。
准胝堂は今はありませんが、跡地として上醍醐には残っています。
上醍醐は醍醐寺発祥の地でもあり国宝の清瀧宮拝殿や薬師堂など見どころ沢山なので准胝堂はなくとも訪れてみるのもいいかと思います。
ただ、下醍醐から上醍醐まで片道徒歩1時間山道を歩きます。
平気平気!という方は是非訪れてみてくださいね!
醍醐寺の見どころ
醍醐寺は下醍醐だけでもとても広く世界遺産でもあります。
自然豊かで四季折々の風情も楽しめるほか、寺宝も数多くあります。
コロナ時は貸し切り状態の世界遺産を満喫できた反面、ちょっと寂しかったな。。
醍醐寺の五重塔(国宝)
951年に醍醐天皇の冥福を祈るために建てられた醍醐寺の五重塔はなんと創建当時のまま!
1070年もの時とともにここにあり続けています。
もちろん京都府下で最古の木造建築物です。
春の桜の季節はこの五重塔を囲むように桜が咲きます。
金堂(国宝)
現在の金堂は和歌山にあった満願寺というお寺の本堂を安土桃山時代に移築したものです。
小さく見えますがとても大きなお堂です。
醍醐寺のご本尊の薬師如来が安置されています。
弁天堂
下醍醐の一番奥に位置する弁天堂。
新緑の中に朱色のお堂がなんとも素敵な場所です。
岩の上に亀さんがいますよ
池のほとりにベンチがあるので腰を掛け亀や鯉をのんびり眺めることができます。
幸せなひとときを味わえます
三宝院(重文)
三宝院は歴代座主のお坊になります。
三宝院ご本尊の弥勒菩薩をおまつりしています。
三宝院の庭園は豊臣秀吉が自ら設計したお庭で国の特別史跡・名勝になっています。
唐門(国宝)
金箔ピカピカ、天皇家の菊の御紋と豊臣秀吉の桐の御紋。
朝廷からの使者を迎える時だけ開かれていた門です。
とても格式の高い門であることが伺えますね。
上醍醐
上醍醐には醍醐寺の鎮守社である国宝の清瀧宮拝殿や天皇の御願堂として建てられた国宝の薬師堂、開祖の聖宝(理源大師)坐像がまつられている開山堂(重文)など多くの見どころがあります。
下醍醐から片道一時間の山道ですが体力に自信がある人はチャレンジしてみて下さい。
子供の頃に上醍醐まで参拝した記憶は今でも覚えています
醍醐寺の歴史とご利益
ご本尊 薬師如来(西国ご本尊 准胝観音)
開祖 聖宝(理源大師)
創建 874年
歴史
・理源大師が醍醐山に登ると湧き水を飲む 老人に出会う。
・大師はここに寺院を建立したいと老人に申す。
・老人は自分はこの地の主、横尾大明神であり、ここは仏・菩薩の集まる所であるので守護するからここに建てるが良いといって姿を消す。
・理源大師は自ら准胝観音と如意輪観音を刻みここに安置したのが醍醐寺の始まり。
その湧き水は「醍醐水」と呼ばれ現在も上醍醐の山奥で枯れることなく湧き出ています。
ご利益
薬師如来・・・病気治癒、延命長寿
准胝観音・・・子授かり、安産
五大力尊・・・災難盗難除け、無病息災
など。
醍醐寺の御朱印
左上は西国三十三所創建1300年記念印で醍醐寺はシンプルな文字のみのデザインでした。
(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
所要時間
およそ2時間(下醍醐のみ)
下醍醐だけでも広大な敷地の醍醐寺です。
(上醍醐は下醍醐から徒歩片道1時間かかります)
拝観料と拝観時間
拝観料
(通常期)
・三宝院・霊宝館・下醍醐伽藍 大人¥1000 中高生¥700
・三宝院御殿特別拝観 ¥500
・上醍醐入山 ¥600(下醍醐拝観券をお持ちの方¥500)
(特別期間 3/20~5月G.W最終日まで)
・三宝院・霊宝館・下醍醐伽藍 大人¥1500 中高生¥1000
・上醍醐入山 ¥600(下醍醐拝観券をお持ちの方¥500)
拝観時間
(下醍醐)
夏期(3月1日〜12月第1日曜日まで)
9:00~17:00
冬期(12月第1日曜日の翌日〜2月末日まで)
9:00~16:30
※閉門時間30分前で受付終了(春期期間中は拝観時間の変更あり)
上醍醐入山受付
夏期(3月1日〜12月第1日曜日まで)
9:00~15:00
冬期(12月第1日曜日の翌日〜2月末日まで)
9:00~14:00
※17:00までに下山してください
醍醐寺の駐車場
専用駐車場あり。¥1000
(5時間を超えると30分毎に¥100)
今回私が停めたコインパーキングはこちら(黄色の丸)です。醍醐寺の入口も近くおすすめです。
通常期の最大料金 ¥700
平日なら停められるかもです。(8台)
(ただし特別期間中は最大料金ありません8時〜22時 30分¥400)
醍醐寺へのアクセス
(〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22)
公共交通
- 京都市営地下鉄東西線 「醍醐」下車徒歩10分
- JR京都駅八条口 ホテル京阪前から京都醍醐寺ラインバス(30分) 「醍醐寺」下車
- JR山科駅から京阪バス(20分) 「醍醐寺前」下車
- JR六地蔵・京阪電車六地蔵から京阪バス(15分)「醍醐寺前」下車
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
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