兵庫県の一乗寺(いちじょうじ)
加古川市から少し北上した山の中にあり、国宝の三重塔が静かに迎えてくれます。
「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法の華山」は一乗寺の御詠歌で、この歌のとおり春は桜、秋は紅葉と自然の美しいお寺です。
一乗寺の見どころ
三重塔(国宝)
境内へ入りまず目にするのが162段の階段。
この階段の中間ほどに平安時代に建立された日本屈指の古塔、国宝三重塔が建ちます。
階段を登りきった所では三重塔の屋根を間近で見ることができます。
こちらは本堂からの景観。
一乗寺の三重塔は上に行くにつれて屋根が小さくなっていきとても美しい形をしています。
塔を上から眺めることができるのは珍しいですね
回り道になりますが階段を使わないルートもあるので、ベビーカーや車椅子の方でも本堂から国宝三重塔を見ることができます。
本堂(重文)
階段を登りきったすぐそこに建つ本堂。
立派な懸造り(清水の舞台と同じ工法)が見どころです。
本堂へ上がると外陣の屋根にも目を向けてみて下さい。
かつての巡礼者が参拝の証に打ち付けた木札がびっしりです。
内陣にはご本尊の聖観音立像(重文)、両脇に不動明王と毘沙門天像をが安置されていますが全て秘仏です。
賽の河原(さいのかわら)
賽の河原ってご存知ですか?
親より先に旅立ってしまった子供がその報いで河原の石を積み上げていく、積み上げては鬼に崩されを繰り返すというちょっとはかない場所。
その賽の河原は全国にありますがここ一乗寺の奥の院にもあります。
開山堂の横に柵があり自分で開け閉めして奥へ進みます。
言い伝えから少し怖いイメージのある賽の河原ですが、実際に子供への供養でお参りする方もおられ、けして怖い場所ではありません。
しかしながら山奥のせいか何とも言えない空気感はあります。
放生池
奥の院から階段を使わない迂回路の方へ下ってくると現れるのが弁財天が浮かぶ小さな池。
この放生池の回りはもみじがびっしり生えていて、水面に鏡のように映る様がとても綺麗でした。
紅葉の季節はきっともっと綺麗だよ!
一乗寺の猫ちゃん
入り口近くに何匹か猫がいました。
人懐っこくて足元に擦り寄ってきてくれる猫も。
元々は野良猫だったのを去勢をしてこちらで飼われているそうです。
猫好きさんにはほっこり和みポイントですね。
一乗寺の歴史とご利益
ご本尊:聖観世音菩薩
開祖 :法道仙人
創建 :650年
・法道仙人が日本へ飛来したとき、ハスの花の形をした山を見つけ降り立った。
・時の孝徳天皇は法道仙人の評判を聞き、ここに一乗寺をつくらせた。
この法道仙人はインドから紫の雲に乗ってやってきたという伝説の人物です。
筋斗雲に乗ってきた??
真実はさておきこの辺りには法道仙人の建てたお寺が数多くあります。
ご本尊(重文)
ご本尊の聖観世音菩薩は身長72.7cmで飛鳥時代末の金銅仏です。
秘仏で普段は見ることができません。
最近のご開帳は2010年、22年ぶりにそのお姿を拝見できたそうです。
ご利益
煩悩や苦しみを取り去り不浄をはらって運を開くご利益があります。
一乗寺の御朱印
左上の西国1300年の記念印は国宝三重塔でした。
(記念印⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
所要時間
およそ1時間。
奥の院(開山堂)までゆっくり巡ってこれくらいでした。
拝観料と拝観時間
拝観料
¥500 (宝物館は別途¥500 要予約)
参拝時間
8:00〜17:00
駐車場
専用駐車場あり ¥300
到着した10時頃はガラガラでしたが、1時間後の帰る時には半分以上が埋まっていました(日曜日)
アクセス
(〒675-2222 兵庫県加西市坂本町821-17)
公共交通
JR姫路駅からバス 一乗寺経由社行き25分「法華山一乗寺」下車
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
HP内、右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史のお参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。
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