兵庫県の圓教寺(えんぎょうじ)
西国最大規模の寺院で、西の比叡山と呼ばれるほど格式高い寺院です。
境内が国の史跡になっていて、映画「ラストサムライ」や「本能寺ホテル」、大河ドラマなどのロケ地にもなりました。
新しいところでは2021年10月公開の「GIジョー・漆黒のスネークアイズ」のロケ地もここ圓教寺です。
ロケ地になるのも頷けるほど数々の素晴らしい伽藍と見どころ満載の圓教寺を紹介します。
書写山ロープウェイで圓教寺へ
圓教寺へのアクセスは書写山の麓からでているロープウェイで行きます。
およそ4分の爽快な空の道が楽しめます。
料金は往復大人¥1000 ¥小人500
ロープウェイの発着は15分間隔です。
ケージに入ればワンちゃんも乗れるよ。
西国巡礼の道
ロープウェイの山上駅から本堂の摩尼殿までは送迎バス(往復500円)か徒歩(20分)のどちらかで向かいます。
徒歩コースは西国三十三所の全ての観音様の像が途中に点在していて、そのお姿を楽しみながら進めます。
ちなみにこちらが今回の圓教寺の六臂如意輪観音様です。
バスでは見ることができない仁王門も徒歩コースなら通り道。
途中、素晴らしい景色も楽しめます。
片道1キロ、登り20分を歩けるなら徒歩コースが断然おすすめです。
圓教寺の見どころ
石碑
「一隅を照らす」
これは天台宗の開祖、最澄さんの言葉です。
一人一人が今いる場所や立場で精一杯頑張ればそれは結果的に全体を良くすることに繋がる。
ごもっともなお言葉ですね^^
こちらは「言葉のいのちは愛である」
これは文学者椎名麟三氏の言葉で、この字は岡本太郎さん筆です。
岡本太郎さんは大阪の太陽の塔をデザインしたことで知られていますね。
どちらもロープウェイを降りてすぐの場所です。
摩尼殿(まにでん)
山上駅から20分歩きようやく目の前に現れたのが本堂の摩尼殿。
大規模な懸け造りでとても立派なお堂です。
そのお堂に向かって下から伸びる植物は朝顔。
「朝顔プロジェクト」として毎年全国から寄せられる種を春に植え秋までこのように摩尼殿を彩ります。
本堂へ上がってきました。
こちらで西国巡礼の御朱印を拝受します。
三之堂(みつのどう)
摩尼殿からさらに西へ向かうと
正面の食堂(じきどう)
向かって右の大講堂
向かって左の常行堂
のある広場へ出ます。
この三つのお堂はコの字に建っていて三之堂(みつのどう)と呼ばれています。
コの字のお堂の接点部分は屋根が重なり合っていて間近で見ると凄いですよ。
食堂の2階から見ることができます。
大講堂(重文)
三之堂のひとつ大講堂では釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩がお祀りされています。
常行堂(重文)
常行堂にお祀りされているのは阿弥陀如来です。
食堂じきどう(重文)
食堂では僧形文殊菩薩が祀られています。
食堂1階で花びら写経を体験
食堂では写経を体験することができます。
空いていたので広場を見渡せる1番前の席に着席しました。
薄く書いてある写経を上からなぞります。
裏にお願い事も書きました。
ちょっぴり身の引き締まる思いのした写経体験、おすすめです(¥300)
食堂の2階は展示室になっていて自由に拝観できます。
数多くの展示物があり見応えありです。
開山堂の力士
三之堂からさらに奥へいくと開山堂があります。
この開山堂の厨子内には開祖の性空上人の坐像が収められています。
この像の頭部に性空上人の遺骨が収められた壺があるとの言い伝えがあり2008年のX線検査でその通り壺があることがわかりました。
そしてこの開山堂には四隅に軒を支える力士がいて、一人重さに耐えかね逃げ出したという伝説があります。
と言うことで軒下チェックしてきました!
手前左右の軒下ははっきりと見えますね。
奥は行くことができないので遠目からの確認でしたが、右奥は明らかに姿が見えませんでした。
逃げちゃったのは右奥の力士だね
圓教寺の歴史とご利益
ご本尊:如意輪観世音菩薩(1/18日ご開帳)
開祖 :性空上人
創建 :966年
歴史
・性空上人が書写山に入山して4年、天人がさくらの霊木に礼拝するのをみる。
・上人は根のあるままの桜の樹に観音様を彫る。
・そこにお堂を建て(現摩尼殿)圓教寺の始まりとなる。
ご利益
衆生救済(全ての人々の願いを叶え救済する意)
圓教寺の御朱印
左上の西国三十三所1300年記念の記念印は、真ん中にご本尊の六臂如意輪観音様と周りを囲む四天王の梵字のデザインでした。
(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
所要時間
およそ3時間。
ロープウェイの乗車時間は4分。
山上から歩きかバスで行くかでも違ってきますが、とにかく広大なお寺です。
境内にはお食事処もあります。
しっかり時間をとって参拝してね
入山料と参拝時間
入山料
大人¥500・小学生¥300
参拝時間
8時30分~17時(冬季)
8時30分~18時(春季~秋季)
※拝観・納経最終受付は閉門30分前
圓教寺の駐車場
専用駐車場あり 無料
ロープウェイの麓駅横に広い駐車場があります。
ここに停めてロープウェイに乗車します。
アクセス
公共交通
JR・山陽電鉄姫路駅からバスで30分
神姫バス「書写山ロープウェイ行」終点下車
姫路駅からバスとロープウェイのセット券も販売されてます。
車での注意点!
ナビで圓教寺と設定しても出てきません。
必ず「書写の里美術工芸館」と設定してください。
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
HP内、右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史のお参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。
はじめの1冊におすすめの本
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