滋賀県の観音正寺(かんのんしょうじ)
観音正寺は繖山(きぬがさやま)の山頂近くにあり表参道と裏参道からの二つのアクセスがあります。
どちらから行くのがおすすめなの?
楽に行けるのは裏参道からだよ。
この記事では観音正寺までの行き方を詳しく紹介します。
表参道と裏参道、自分に合った方から参拝してくださいね。
観音正寺は裏参道から行くのがおすすめ
裏参道へはきぬがさ街道側からアクセスします。
(カーナビは観音正寺裏参道山上駐車場に設定)
途中、五箇荘料金所で通行料¥600(駐車料込)を支払います。
裏参道駐車場から観音正寺までおよそ1キロ10分程歩きますがなだらかな山道なのでそれほど苦にはなりません。
途中、三十三のありがたいお言葉の立て札があり読みながら進むとあっという間でした。
まさに心が動かされるような素敵な言葉が並んでいました
表参道から行く場合も紹介しておきます。
表参道は安土町側からアクセスし表参道料金所で通行料¥600(駐車料込)を支払います。
表参道駐車場からは400段ほどの石段を登ります。
時間にして10~15分程ですが不揃いな石段なのでかなりしんどいそうです。
こちらも石段に三十三の立て札がありますが眺める余裕はなさそうですね^^;
なので体力に自信のない方は裏参道からのアクセスがおすすめです。
ただどちらも駐車場までの山道がとても狭くて対向車とのすれ違いはできません。
対向車と出会ってしまったら所々待避所があるのでそこまでバックして交わすことになります。
運転の苦手な方や大きな車は要注意。
冬季は凍結・積雪により通行止めになる場合あり 観音正寺HPでチェックしてから行きましょう
どうしても車が不安な場合やあえて難所に挑戦したい!という方は下から1200段の石段ルートもあり。
その場合は表参道側の石寺楽市というお土産店が駐車場(¥300)になっているので、そこに車を停めて徒歩で向かうコースと
結神社の境内から続く観音正寺山道コースがあります。
下から行くと第四番施福寺に次ぐ難所だね
白檀のご本尊を特別散華でお身ぬぐい
長命寺は1993年に火災にあい、ご本尊の千手観音も焼失しました。
現在のご本尊は2004年に新しく作られたご本尊でインドから特別に輸出された白檀の木から彫刻された千手観音様です。
白檀は今でも輸入できない特別な香木で当時の住職が何度も何度もインドにお願いをして許可がでたそうです。
なぜ白檀にこだわったのかは経典に「仏像は白檀でつくるべしその香りが罪を取り除く」と書かれていたからだとか。
住職はお堂が焼失してとても責任を感じていたそうです
お堂内は白檀の良い香りが漂っているよ
座高3.6メートルもある大きな千手観音様のお膝元まで行き今回は特別散華でお身ぬぐい。
散華に白檀の香りがほんのりと移りありがたい御守りとなりました。
堂内は撮影禁止です。
43年ぶりの秘仏千手観音ご開帳
2022年は聖徳太子が亡くなって1400年の節目の年にあたり秘仏の千手観音様がご開帳されました。
実に43年ぶりのご開帳です。
この千手観音様は1993年に火災に見舞われた前のご本尊のお前立ちだった観音様で、無傷で発見されました。
本堂のご本尊のちょうど裏側に今は安置されていて特別に拝観してきました。
ご本尊の千手観音様はとても大きいのに対してこちらの秘仏千手観音様はおよそ1メートル程と小さく、でもとても繊細で美しいお姿でした。
現在観音堂が建設中で完成すると新しい観音堂へ安置される予定です。
今後は33年に1度ご開帳される予定です
次のご開帳は2055年だね
鉄道好き必見、ドクターイエローが見えるお寺
観音正寺は繖山(きぬがさやま)の山頂にあり、眼下に広がる田畑に東海道新幹線が行き交う様子が見えるお寺としても知られています。
納経所には幸運の新幹線ドクターイエローの走行予測カレンダーが貼ってあるので運がよければドクターイエローに出会えるかも!
次から次へとやってくる新幹線を上から眺められて爽快でした!
観音正寺の見どころ
仁王像
観音正寺には山門がなくこの露天の仁王像が門の代わりとなっています。
こういったタイプは珍しい気がします。
本堂
本来の本堂は1993年の火災により焼失。
2004年に新しい本堂が完成しました。
階段の所が通せんぼになっていますが、入口は向かって右側にあります。
北向き地蔵尊
全国に400体程しかない北向きのお地蔵さま。
別名「一願地蔵」とよばれていて堂内の真言を7回唱えれば一つ願いが叶うといわれています。
かやぶき屋根がかわいいお堂です。
聖徳太子像
観音正寺を建てた聖徳太子です。
後方には見晴らしの良い景色が望めます。
綺麗な三角の先っぽが見えたらそれは近江冨士かも
(雲が多くこの写真では見えていません)
濡佛(ぬれぶつ)のお釈迦様
銅製のお釈迦様で太平洋戦争中に金属回収令によって回収されるも昭和58年に再び鋳造されたお釈迦様です。
観音正寺の石積み
本堂再建の時に右手の山を少し削ったところ沢山の石がでてきたところから石で曼荼羅を作ったのがこの石積みです。
結縁地蔵尊と魚藍観音様もお祀りされています。
奥の院
奥の院は裏参道駐車場から観音正寺へ向かう山道の途中にあります。
鳥居の奥に巨岩が見えます。
聖徳太子が巨岩の上で舞う天女を見てその岩を「天楽石」と名付けました。
その岩の内部には聖徳太子が彫った妙見菩薩と五つの仏が描かれているそうです。
観音正寺の歴史とご利益
ご本尊 千手千顔観世音菩薩(総白檀)
開祖 聖徳太子
創建 605年
歴史
605年に聖徳太子はここ繖山で琵琶湖から出てきた人魚に出会います。
人魚は前世が漁師で殺生を生業にしていたため今はこのような姿になってしまった。
ここにお寺を建てて成仏させてほしいとお願いされます。
聖徳太子は自ら千手観音を彫りここに安置したのが観音正寺の始まりです。
このような言い伝えから「人魚伝説の寺」といわれています。
人魚のミイラが残っていましたが火災により焼失してしまいました。
ご利益
縁結びなど
観音正寺の御朱印
左上の西国草創1300年記念印は人魚伝説にちなみ人魚のしっぽのデザインでした。
(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
所要時間
約1時間(裏参道の駐車場から戻ってくるまで)
表参道駐車場から石段を登る場合はもう少し時間がかかりそうです。
ちなみに下から1200段の石段を登ってくる場合は到着まで片道40分程だそうです。
拝観料と拝観時間
拝観料
大人500円 中高生300円
秘仏特別内陣拝観 500円
拝観時間
8:00~17:00
駐車場
観音正寺裏参道山上駐車場(通行可能時間8:00~16:30)10台程
観音正寺表参道駐車場(通行可能時間8:00~16:00)10台程
観音正寺へのアクセス
〒521-1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺2番地
公共交通
JR能登川駅から近江鉄道バス「観音寺口」下車→結神社(観音正寺山道)徒歩40分
JR能登川駅または安土駅からタクシー→裏参道駐車場 徒歩10分
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
HP内、右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史のお参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。
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