【第三番札所】和歌山県の粉河寺と粉河産土神社(こかわうぶすなじんじゃ)

f:id:ksstory:20211101190419p:plain

和歌山県の粉河寺(こかわでら)

粉河寺の本堂は西国三十三所最大の大きさを誇る圧巻のお堂です。

また最初に見る赤い大門も和歌山で三番目を誇る大きさです。

さらに境内には巨大な楠木もあり、ビッグスケールが見どころの粉河寺です。

しかし境内はそれほど広くはないので、手軽に参拝できます。

目次

粉河寺の見どころ

大門(重文)

f:id:ksstory:20211018151859j:image

最初に目にする門です。
和歌山県では高野山、根来寺に次ぐ3番目に大きな門。
総けやき造で左右に仏師春日の金剛力士像が立っています。

この奥に駐車場があるため、車の場合はこの横を通りすぎ車を停めて少し戻ってくる形になります。(駐車場から近いです)

本堂(重文)

f:id:ksstory:20211011181848j:image

1720年に再建。一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂が結合した他に類を見ない形のお堂です。

f:id:ksstory:20211101190950j:plain

 西国三十三所の中で最大のお堂で、少し離れた所から見るとその大きさがよく分かります。

本堂にはご本尊の千手観音とそのお前立が安置されてますが、どちらも絶対秘仏で1度も公開されたことがありません。

ご本尊にいたっては、本堂下の地中に埋められているそうです。

段差を利用した粉河寺庭園(名勝)

f:id:ksstory:20211011182515j:image

本堂前とその下の高低差を埋める土留めを利用した珍しい庭園で国の名勝に指定されています。

kurico

岩と植木の調和がお見事です。

仏足石

f:id:ksstory:20211011182701j:image

駐車場から本堂へ向かう参道

f:id:ksstory:20211011182656j:image

その途中に仏足石があります。
これはお釈迦さまの足を象ったものです。

f:id:ksstory:20211011182812j:image

そしてこの参道、写真を見てお気づきでしょうか。

四角くカットされた木!

なかなか素敵だったのでこちらも紹介しておきます。

このように境内はとても手入れが行き届いていました。

ウサギ

いつも四角い形をしているのだろうか・・・

中門(重文)

f:id:ksstory:20211011182814j:image

参道を進むと現れる三間二戸の立派な中門。
前後両端に四天王がまつられています。

kurico

見た瞬間、20番札所の善峯寺を思い出しました。
どことなく似ていませんか?

↓こちら善峯寺

f:id:ksstory:20211018160150j:image

距木地(きょぼくち)のクスノキ

f:id:ksstory:20211018185506j:image

境内に仰ぎ見るほど大きなクスノキが生えていました。

周囲は7.7m。
寺伝によると創建当時から生えており樹齢は1200年以上だそうです。

kurico

そっと触れてパワーを感じてみて下さい

粉河産土神社(こかわうぶすなじんじゃ)

f:id:ksstory:20211011183043j:image

こちらは粉河寺の境内から続く神社です。

もともと粉河寺と一つであったが神仏分離令で分けられました。

f:id:ksstory:20211011183046j:image

階段を登っていくと境内で飼われている黒猫のタンゴがお出迎え。
人懐っこくてとても可愛い猫ちゃんです。

f:id:ksstory:20211011183041j:image

こちらは孔雀のぴ~ちゃん。
神社の方が葉っぱあげると喜ぶよと言ってゲージを開けてくれました。

産土神社では巫女さんが舞を披露しているそうですが、今はコロナで参詣者が減り寂しいとおっしゃっていました。
色々お話をして下さりほっこりしたひと時をすごせました。

kurico

是非、粉河産土神社も合わせてお参りしてみてくださいね!

粉河寺の歴史とご利益

歴史

ご本尊  千手千眼観世音菩薩(永久秘仏)
開祖   大伴孔子古(おおとものくじこ)
創建   770年

・漁師の大伴孔子古はある日、山の中に光り輝く地をみつけここに庵をたてた。
・その庵に仏像がほしいと願っていたころ、童男行者があらわれ1泊とめてもらったお礼に千手観音を刻み立ち去りここに安置したのが粉河寺のはじまり。

粉河寺縁起絵巻(国宝)の言い伝え

f:id:ksstory:20211011182654j:image
粉河寺の童男堂

時移り、河内国の佐太夫の一人娘が病気になり、そこへ童男行者が訪ねてきて祈祷をすると、やがて娘の病は回復した。童男行者は「紀伊国那賀郡粉河の者だ」と告げて佐太夫からのお礼のさげさや(お箸箱)と袴をもって立ち去った。

翌春、佐太夫一家は粉河を訪れたとき庵を発見する。扉を開けると千手観音が安置され、そこにあの時のお礼のさげさやと袴を持っており、童男行者は観音様の化身であったことがわかった。

このお話は所蔵の粉河寺縁起絵巻(国宝)にて伝えられており、粉河寺には童男行者をお祀りする童男堂が参道にあります。

粉河寺のご利益

厄除け・諸願成就(家内安全、交通安全等)

粉河寺の御朱印

f:id:ksstory:20211020101534j:image

左上は西国三十三所1300年記念の特別印で千手観音の化身「童男さん」のデザインでした。

(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました

粉河寺の所要時間

f:id:ksstory:20220126231617j:plain

およそ1時間

隣接する産土神社にも立ち寄りゆっくりしてこのくらいでした。

拝観料と拝観時間

拝観料

無料 (本堂内陣拝観は¥400)

拝観時間

8:00~17:00

御朱印の受付時間

8:00~17:00

粉河寺の駐車場

f:id:ksstory:20211020102527j:image

専用駐車場あり(2か所) ¥500

写真は大門を越えたところにある最も近い駐車場。

係員が不在の場合、駐車料金は大門横のかにい土産店へお支払いします。

粉河寺へのアクセス

(住所 649-6531 和歌山県紀の川市粉河2787)

公共交通

JR和歌山線 「粉河駅」下車 徒歩15分
粉河駅は電車の本数が少ないので要注意

粉河駅|時刻表:JRおでかけネット

施福寺から粉河寺の道中、道の駅くしがきの里でランチ

f:id:ksstory:20211011183356j:image

自家用車で参拝の場合、粉河寺と次の札所である施福寺は40分ほどでほぼ一本道です。
合わせてお参り計画を立てるのがおすすめ。

その途中には道の駅くしがきの里があるのでこちらのKIGURI CAFEで昼食をとりました。

f:id:ksstory:20211011183633j:image
湯浅醤油豚骨和歌山チャーシュー麺(¥1050)

道の駅なので正直あまり期待していなかったのですが、期待以上でした!
とても美味しかったです。

f:id:ksstory:20211011183353j:image
紀州南高梅と湯浅釜揚げしらすのご飯(¥400)

こちらはサイドメニュー的な感じの小ぶりのしらす丼。
しらすはふわふわ、優しく甘酸っぱい南高梅も最高!

メニューは他にもカレーやうどん、ピザやスイーツもあり、テラス席ではワンちゃん同伴もOKです。

kurico

和歌山は桃やみかんが有名ですが、売店で売っている柿(秋季)もとってもおいしかったです

遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。

>>>クラブツーリズムの公式HPはこちら

kurico

HP内、右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史お参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。

最初の一冊におすすめの本

次の札所⇨第四番札所 施福寺はこちら

【その他の札所はこちらのHPトップページから】

ポチっとして頂けると嬉しいです^^

にほんブログ村 旅行ブログ 遍路へ
にほんブログ村
目次