奈良県の岡寺(おかでら)
別名、龍蓋寺(りゅうがいじ)
岡寺は奈良県の明日香村にある山の中腹に位置します。
花がとてもきれいなお寺として知られていて、特に岡寺といえば天竺牡丹(ダリヤ)と言われるくらいです。
ご本尊は日本で最初の厄除け観音様です。
岡寺のしゃくなげと天竺牡丹(ダリヤ)ともみじ
そしてGW前後は池や手水舎が天竺牡丹(ダリヤ)で彩られます。
天竺牡丹華の池は一度は見てみたい景色ですね
秋の紅葉も素晴らしい岡寺です。
岡寺の見どころ
手水舎
岡寺の手水舎は時期に合わせて参拝者を楽しませてくれます。
11月初旬はビー玉が散りばめられていて、反射する光が水中でキラキラ輝いていました。
本堂
ひときわ大きな本堂には4メートルを超えるご本尊の如意輪観音が安置されています。
可憐にぶら下がる龍玉願い珠
岡寺の本堂前に行くと目に入ってくるのがモチの木にぶらさがるたくさんの玉。
これは龍玉願い珠といって珠の中にある紙に願いを書き再び珠の中へ戻してつるすと願いが叶うといわれています。
岡寺らしい可愛い風景です。
(願い珠は一つ¥600)
龍蓋寺の名前の由来になった龍蓋池
岡寺は古来より正式名称を龍蓋寺(りゅうがいじ)といいます。
その昔、嵐を起こして田畑を荒らす龍がいました。農民に助けを求められた義淵僧正は法力で龍を池に封じ込め石の蓋をしました。この池が本堂前にある龍蓋池です。
この龍に蓋をするということから龍蓋寺という名前がつきました。
龍は改心して今もこの龍蓋池に眠っていると言われています。
しかし岡寺は飛鳥の岡にあるお寺として親しまれていたことからいつしか岡寺と呼ばれるようになり現在の正式名称は岡寺となっています。
三重塔(重文)
元々の三重塔は台風により倒壊。
昭和61年に514年ぶりに再建されました。
一年に一度(10月の第3日曜)内部が公開されます。
ここは少し高い所に位置し、塔の前から本堂や飛鳥の里が見渡せます。
大師堂
大師堂は名前のとおり弘法大師がお祀りされています。
大師堂の前には弘法大師像がありそのお御足に触れて足腰や身体の健全を願います。
大師像の足元を見ると小さな弘法大師が。
可愛いですね^^
岡寺(龍蓋寺)の歴史とご利益
ご本尊 如意輪観世音菩薩(重文)
開祖 義淵僧正
創建 663年
歴史
・岡寺は天智天皇の勅願(命令)で義淵僧正が建立
義淵僧正の出生の伝説
子供に恵まれない夫婦が子を授かるよう観音様に日々お願いしていたところ、ある日家の生垣に布で包まれた赤子をみつけます。夫婦はこの赤子を大切に育て、その噂を聞いた天智天皇がこの子は観音様の申し子だとして引き取り育てます。まさにこの子が義淵僧正だったといわれています。
・義淵僧正はとても優秀な僧であったことから日本で最初の僧正という位につき、自分が育った今の岡寺の地を与えられそこにお寺を建立したのが岡寺の始まりです
ご本尊
ご本尊は高さ4.85メートルの日本最大の塑像(土で造られた像) の如意輪観音様です。
6本の手を持つ如意輪観音が多い中で、岡寺は2本の手のとても珍しい観音様です。
弘法大師が日本、インド、中国の三国の土で造ったとされていて日本三大仏の一つです。
日本三大仏とは
・東大寺の毘盧遮那仏(銅像)
・長谷寺の十一面観世音菩薩(木像)
・岡寺の如意輪観世音菩薩(塑像)
ご利益
厄除け
日本で最初の厄除けのお寺です。
岡寺の御朱印
左上は西国三十三所1300年記念印で伝説にちなんだ龍のデザインでした。
(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
岡寺の所要時間
およそ1時間
少し小高い山を登りながらぐるっと拝観できます。
入山料と入山時間
入山料
大人¥400、高校生¥300、中学生¥200
入山時間
8:30〜17:00
(12月〜2月 〜16:30)
御朱印の受付
8:30〜17:00
(12月〜2月 〜16:30)
岡寺の駐車場
岡寺専用駐車場あり(無料)
但し周辺道路がかなり狭いので、心配な方は近くの民営駐車場がおすすめです。
民営駐車場からけっこう急な坂を登っていくので少し驚きますが、距離的にはすぐでした。
岡寺へのアクセス
(〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡806)
公共交通
近鉄「橿原神宮前」駅から奈良交通バス「岡寺前」下車 徒歩10分
(注意!近鉄岡寺駅からはバス、タクシーがありません。徒歩だと1時間程かかります)
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
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