岐阜県の華厳寺(けごんじ)
西国三十三所巡礼の三十三番目の札所で満願霊場と呼ばれています。
満願とは三十三全ての札所を参拝し終えたということ。
西国巡礼はどの順番で巡っても良いのですが、できればここ華厳寺で満願を迎えるのがおすすめです。
ついに満願の時を迎えました!
2年越しの満願、感無量だね
満願についての記事はこちら→西国三十三所めぐりの満願とは?先達認定のやり方
満願霊場 華厳寺でするべきこと
後で後悔しないようにしっかりチェックしてね!
- 本堂、笈ずる堂、満願堂を参拝する
- 本堂で3つの御朱印と満願印を拝受する
- 納経所で満願之証と先達認定の申し込み用紙をもらう
- 精進落としの鯉に触れる
本堂・笈ずる堂・満願堂を参拝する
華厳寺にはいくつかお堂がありますが満願寺の象徴でもある本堂・笈ずる堂・満願堂の3つのお堂はは必ずお参りしたいところです。
本堂にはご本尊の十一面観音様がお祀りされています。
ご本尊は秘仏でここ最近では2009年3月に2週間ご開帳があったのみで次はいつお目にかかれるか分かりません。
2009年のご開帳も54年ぶりでした。
笈づる堂は本堂の左後ろに建ち、かつて花山法皇がおいずると杖と三種の御詠歌を奉納されたとされています。
おいずるというのは、巡礼者が着ている白い羽織のことです。
昔は巡礼の旅の途中で命を落とすこともあり、おいずるは死装束、杖は墓標とされていたそうです。
無事に旅を終えられたらここにそれらを奉納しました。
現在は持ち帰る方も多いです。
巡礼者が奉納した沢山のおいづると共に目にするのが千羽鶴。
これはおいずる→おりずるという言葉にちなみ奉納されているそうです。
満願堂は本堂の左奥、三十三段の階段を登った先に建ちます。
たぬきの石像があちらこちらにあります。それは
「満願した者は他より優れている→他を抜く→タヌキ」
という意味がこめられているから。
満願堂で満願成就の報告とお礼をして納め札(持参している人は)を納めます。
満願堂で感じる達成感はひとしおです!
本堂で3つの御朱印を拝受する
参拝が終わったら御朱印をいただきます。
華厳寺では本堂、笈ずる堂、満願堂の3つの御朱印をいただきます。
本堂は現世、笈づる堂は未来、満願堂は過去をそれぞれ表しています。
納経所で満願之証と先達認定の申し込み用紙をもらう
西国巡礼を満願したらいただくことのできる「満願之証」¥2000
また先達を申し込みたい人は先達認定の申込書もいただきましょう。
申込書は33ヶ所の御朱印を確認してもらうと寺名入りの申し込み用紙をいただけます。
どちらも納経所で声をかけたら対応してくれます。
私はうっかり忘れて駐車場まで戻ってきた所で気付きました。
長い参道と階段をまた往復・・・疲れた~!
先達についての記事はこちら ↓
精進落としの鯉に触れる
西国巡礼をここ華厳寺で満願した人は最後に本堂の柱にあるこの鯉に触れることによって、無事に巡礼を終えたことに感謝しつつ精進を落とす習わしがあります。
旅はここまで。
また現実に戻って頑張ろう!という気持ちになれるといいですね
華厳寺の戒壇巡り
華厳寺の本堂の地下には戒壇巡りがあります。(100円)
真っ暗な地下道を壁だけが頼りにつたっていくと、ちょうどご本尊の下に南京錠と数珠があります。
それに触れることができれば仏さまとご縁をいただけ極楽往生できるというもの。
本当に真っ暗です!錠前と数珠は右の壁にありましたよ。
華厳寺の歴史とご利益
ご本尊 十一面観世音菩薩(秘仏)
開祖 豊然上人・大口大領
創建 798年
歴史
大口大領という人物が京都の仏師に作ってもらった十一面観音を会津(福島県)に持ち帰ろうとする。
岐阜のこの地を通った時、突然観音様が動かなくなった。
そして北五里の山中に霊地があるとのお告げをうける。
大口大領はそこに庵をつくり観音様を安置したのが始まり。
後に、この地で修行をしていた豊然上人の協力を得て華厳寺が建てられた。
ご利益
災難消除、病気治癒、財福授与などの現世利益
華厳寺の御朱印
西国草創1300年記念印は華厳寺は満願と精進落としの鯉がデザインされた記念印でした。
(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
所要時間
約2時間
駐車場から本堂までは1キロ弱(徒歩10分程)の距離があります。
拝観料と拝観時間
拝観料 無料
拝観時間 9:00~16:30
華厳寺の駐車場
町営駐車場あり(700台)
・平日無料
・日祝イベント時は400円
華厳寺へのアクセス
公共交通
・JR大垣駅→養老鉄道(25分)揖斐駅下車→揖斐川町バス(25分) 谷汲山華厳寺下車
・JR大垣駅→樽見鉄道(40分)谷汲口駅下車→揖斐川町バス(10分)谷汲山華厳寺下車
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
>>> 右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史のお参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。