西国巡りをしているとちらほら耳にする言葉「満願」
満願とはどういう意味なのか、満願するとどうなるのか、そんな疑問にお答えします。
満願とは
西国三十三ヵ所の札所をすべて回り終えたことを満願(まんがん)または結願(けちがん)といいます。
満願するにはどのお寺からでもどの順番でまわってもすべて回れば満願です。
満願して先達になろう
全ての札所をまわり満願すると公認の先達(せんだつ)という称号をいただけます。
先達(せんだつ)とは
西国巡礼では全ての札所を巡礼すると立派な先達として札所会から認めていただけるよ。
先達に認定してもらうには
先達に認定してもらうには全てのお寺を参拝した証として三十三所で拝受した御朱印と申請料が必要です。
後から先達認定したい!となっても三十三所の御朱印がなければ申請できないので、御朱印は忘れず拝受しておきましょう。
公認先達の申請料は13000円です。あわせて素敵な特典付き。
- 袈裟・頭陀袋・軸装納経帳・名札・西国観音曼荼羅セット(八角形の御朱印札と専用台紙のセット¥3000)の無料引換券
- 一緒に参拝してきた方への詠歌護符の授与
- 札所会主催の行事案内
申請方法
最後に参拝した札所の納経所にて先達の申請を伝えましょう。
納経帳の満願確認をしてもらい申請用紙をいただき下記に郵送します。
(申請費用はゆうちょ銀行または郵便局より振り込み。)
だいたい1ヵ月ほどで特典が郵送で届きます。
先達認定の主な特典がこちら
頭陀袋
黒のキャンパス地で丈夫そう。ポケット部分をペラッとめくると公認先達の文字が。
西国巡礼中は文字が隠れないようショルダー部分にボタンで留められる仕様になっています。そのままだと文字がみえないので普段使いもできそうです。
先達袈裟
オレンジ色の素敵な袈裟です。身にまとうと清らかな気持ちになれます。
軸装納経帳
先達になると2巡目からはこちらの巻物タイプの納経帳(御朱印帳)に御朱印をいただきます。巻物一つに5回分の御朱印がいただけます。
先達バッジ
自分の名前が入ったバッジです。先達として認定していただけた嬉しさがこみあげます。
西国観音曼荼羅セット無料引換券
こちらは8角形の専用札に御朱印がいただけるというものです。専用台紙もついているセットで通常¥3000で札所で購入できますが先達特典で無料でいただけます。いただける札所は記載にある7札所となっています。
満願は33番の華厳寺がおすすめ
どの順番でまわってもどのお寺が最後でも満願でき先達申請書をいただくことができますができるなら最後は33番札所、岐阜県の華厳寺をおすすめします。
というのも華厳寺は満願のお寺と言われているからです。
満願のお寺、華厳寺はどんなところ?
- 満願印をいただける
- 満願を報告するお堂、満願堂がある
- 御朱印を拝受したおいずるを奉納するおいずる堂がある
- 精進落としの鯉がある
このように満願にふさわしいお寺となっています。
集めた御朱印と散華はどうする?
御朱印は極楽浄土へ行くための通行手形になると言われていて棺桶にいれてもらうと良いそうです。
(あまり考えたくない話ですが・・・笑)
その時のために御朱印帳は大切に保管しておきましょう。
散華は御朱印を拝受すると一緒いただけるハスの花びらをかたどったものです。
真ん中に漢字一文字が書かれていてすべて集めて並べると観音経の一部になります。
散華は散華台紙に貼って飾るのがおすすめ!
散華台紙は札所で購入できます(たぶん全ての札所にはないと思う)
華厳寺の参道にあるお店ではいくつかの種類の台紙が売っていました。
あと穴太寺にはお寺のお庭に咲く花の押し花で一つ一つ手作りされた素敵な散華台紙があります。
穴太寺の散華台紙は手作りの為、購入できるかは運次第!参拝の時にお声かけしてみてね!
またネットでも購入可能なので持ち運びのことを考えるとネットで買うのも便利です。
最後に1枚1枚貼るのが大変だったので先に台紙を購入してその都度貼っていくのもおすすめです。
先達のその先へ
先達になってからさらに2回満願すると中先達、中先達になってから3回満願すると大先達とその先もまだまだレベルアップすることができます。
西国三十三所を巡ってみて感じたことは、どの札所もまた行きたい!とたしかに思える素晴らしい場所でした。
人生の道しるべのように5巡6巡とされている方もけっこうおられます。
それだけ魅力あふれる西国巡りなんです
まとめ
西国三十三ヵ所すべての札所を参拝することを満願と言い、満願すると先達として認定してもらうことができます。
西国巡礼をはじめると全て巡りたくなるし、せっかくなら先達認定してもらえると嬉しいですよね。
私も認定をいただき公認先達となりました。身の引き締まる思いです^^
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
HP内、右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史のお参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。