京都の清水寺(きよみずでら)
清水寺は西国巡礼の第十六番札所で三十三ヶ所の中でも一番知名度のあるお寺です。
世界遺産に登録されており、京都一の観光地といっても過言ではない場所。
貴重な改修中の風景もあわせて清水寺の見どころなどを紹介します。
修復工事中の清水寺(2020.12.3終了)
清水の舞台は懸造り(かけづくり)と呼ばれる伝統工法で作られ、格子状に組まれた木材同士が支え合い衝撃を分散することで、建築が困難な崖などでも耐震性の高い構造をつくり上げることを可能にしています。
釘が一本も使われていないことは有名ですよね。
2008年~2020年は平成の大修理中で清水の舞台は立ち入り禁止となっていました。
すっぽり足場に覆われています。
次の大きな改修は400年後?ともいわれているので、この景色は貴重です!
清水寺の見どころ
仁王門(重文)
清水寺の正門です。
高さは14メートル、だいたいビル4階に相当します。
西門(重文)
仁王門の向かって右には西門が建ちます。
極楽浄土に住生する入り口の門とされ、ここから眺める西山の夕日がとても綺麗で日想観(沈む夕日に観音様を感じること)の聖所となっています。
三重塔(重文)
高さ31メートル、国内最大級の三重塔で清水のシンボル的な塔です。
中は見ることはできませんが、大日如来がお祀りされています。
随求堂
こちらは大随求菩薩(秘仏)をお祀りしています。
また縁結び、安産、子育ての神仏もお祀りされていて、地下の暗闇を歩く「胎内めぐり」を体験することができます(100円)
弁慶の鉄下駄と錫杖
こちらは弁慶が残したと伝わる鉄下駄と錫杖で清水寺の七不思議の一つにもなっています。
(実際は奉納されたものらしい?)
大錫杖は重さ90kg、小錫杖は14kg、高下駄は12kgあります。
錫杖を持ち上げるとご利益があるそうで皆さん挑戦していました。
私もしましたが大錫杖はビクともしませんでした^^;
本堂(国宝)
1633年に再建された木造建築で、ご本尊の十一面千手観世音菩薩がお祀りされています。
懸けづくりの舞台はあまりにも有名ですね。
ご本尊の御開帳は33年に一度ですが、お前立ちと呼ばれるご本尊と同じ姿の像が前に安置されていてその姿を知ることができます。
本堂の外をぐるっと囲む横木をよく見ると爪で引っ搔いたような跡があります。
その昔、お百度、お千度参りをした人々が夜の暗闇でも目印になるようにつけたと言われています。
また一説として、弁慶がつけた爪跡という伝説もあり清水寺の七不思議の一つとなっています。
阿弥陀堂(重文)
浄土宗の開祖法然上人が最初に常行念仏道場とした場所です。
阿弥陀如来がお祀りされています。
このあたりから本堂の懸けづくりがよく見えます。
奥の院(重文)
奥の院は2017年に修復が完了しましたが、南面についてはそのままのかたちを残しています。
ご本尊の千手観音菩薩とそれを囲む脇侍などが本堂とまるで同じで、しかしながら詳しい記録がなく謎多きお堂となっています。
そしてこの奥の院も本堂と同じように懸造りの舞台があります。
音羽の滝
地主神社や納経所の前にある階段を降りると音羽の滝に出ます。
この階段を降りずに奥の院を経由してから滝まで行くのが順路となっていて、この階段はショートカットになります。
通常は奥の院へまわりつつ滝まで下ってくるのがおすすめです。
この滝こそが清水寺の起源となった滝で、今でも清水が湧き出て尊ばれています。
3本の滝を裏から見て右が学業成就、真ん中が恋愛成就、左が延命成就の御利益をいただけます。
3つとも!といきたいところですが、よくばるとご利益がなくなるそうなので一つだけ選びお清めして下さいね
カップルで行くと別れる?地主神社で恋愛祈願(現在閉鎖中)
地主神社は現在、本殿修復工事のため閉鎖中で立ち入ることができません。
工期は3年ほどの予定だそうです。
地主神社は清水寺の境内にあるえんむすびの神社です。
鳥居をくぐり階段を登ると現れたのは恋占いの石。
なんと縄文時代の石なんだとか。
ここから目をつぶり奥にあるもう一つ石まで辿りついたら恋愛成就のご利益が。
挑戦している姿はちょっと恥ずかしいけど是非やってみて下さいね!
私はとんでもない方向へと行きました^^;
地主神社はえんむすびのご利益があります。
ところがカップルで行くと別れる…とのジンクスがあるようです…
安心してください。
私は夫とここに来ましたが
別れていません。
無事、結婚もしています、笑。
今後別れる予定もありません、笑。
しっかり縁結びのご利益をいただけたね
地主神社内だけでも見どころ沢山なので清水寺へ訪れたら少し階段をのぼって地主神社にも是非お参りしてみて下さい。
清水寺の歴史とご利益
ご本尊 十一面千手観世音菩薩(秘仏)
開祖 延鎮
創建 778年
ご本尊は秘仏でご開帳は33年に一度、次は2033年の予定です。
歴史
・奈良の興福寺で修業をしていた延鎮という僧が夢のお告げで京都の音羽山に向かう。
・そこで滝行を行っていた修行僧、行叡と出会う。
・行叡は延鎮に霊木を授け、この霊木で千手観音像を彫刻しこの地を守ってほしいと言い残し姿を消す。
・延鎮はこの行叡が千手観音の化身であったと悟り、千手観音像を彫ってここに安置したのが清水寺の始まり。
その後、鹿狩りに音羽山を訪れた坂上田村麻呂が延鎮と出会い、観音さまの教えに深く感銘を受ける。
坂上田村麻呂は十一面千手観音像をご本尊とする寺院を建立し「清水寺」と名付けた。
ご利益
災難除け、病気平癒、無病息災、立身出世、良縁成就などあらゆるご利益があります。
清水寺の御朱印
左上は西国三十三所草創1300年記念印で秘仏ご本尊様とのご縁を結ぶ結縁という文字が書かれていました。
(記念印は2022年3月31日まで⇒2023年3月31日まで延長⇒終了しました)
所要時間
およそ2時間。
清水寺周辺の二年坂、三年坂も散策するなら半日は時間をとりたいところです。
拝観料と拝観時間
拝観料
大人・高校生 ¥400 中・小学生 ¥200
拝観時間
6:00〜18:00(7・8月は18:30)
春・夏・秋の夜間特別拝観時は〜21:00まで受付)
御朱印受付
8:00~
清水寺の駐車場
専用はありませんが近くに市営の広い駐車場があります。
1回¥1000
入る時に2時間でお願いしますと言われましたが厳密には時間制限はありませんでした。
普通に清水寺を参拝したりお食事をする分には気にしなくても大丈夫そうです。
(マナーやモラルの問題ですね^^)
清水坂でおすすめのお土産
清水寺につながる清水坂にはお店がたくさん並びます。
こちらは清水寺をでてすぐの八つ橋の西尾さん。
色々な味の八つ橋をお手頃価格(250円)で買えるのでお気に入りです。
前回はみかんとさくら。今回はやきいもとチョコにしました。
やっぱり美味しい~
こちらは京都のお土産でおすすめな七味。
清水寺の近くには七味家本舗、おちゃのこさいさいなど七味専門店があります。
七味家本舗の七味は香りが芳醇で家の料理もたちまち料亭の味に。うどんやお味噌汁に最高です。
おちゃのこさいさいの看板七味「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」はその名の通り辛い!
辛党の方におすすめです。
(おちゃのこさいさいさんは三寧坂にあります)
清水寺へのアクセス
(〒605-0862 京都市東山区清水1-294)
・電車
京阪電車「清水五条」下車 徒歩25分
・京都市バス
JR京都駅から「五条坂」下車徒歩10分
阪急電車「京都河原町から「清水道」下車徒歩10分
京阪電車「祇園四条」から「清水道」下車徒歩10分
京阪電車「七条」駅から「五条坂」下車徒歩10分
・京都バス(土・休日のみ運行)
JR京都駅から「五条坂」下車徒歩10分
・京阪バス
京阪電車「祇園四条」から「清水道」下車徒歩10分
阪急電車「河原町」から清水道下車徒歩10分
遠方の方や自家用車で巡礼できない方はバスツアーもおすすめです。
クラブツーリズムでは様々なプランが用意されています。
HP内、右上のメニューから国内旅行のテーマのある旅を選び、文化・歴史のお参り巡礼の旅(こころの旅)から検索してみてね。
はじめの1冊におすすめの本
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